清原工場に太陽光設備 宇都宮の村田発條 会社でCO2排出15%削減

太陽光パネルが設置された村田発條の清原工場=宇都宮市内

 自動車用金属ばね製造の村田発條(宇都宮市平出工業団地、村田雄郎(むらたたかお)社長)は、宇都宮市清原工業団地の清原工場に太陽光発電設備を導入した。既に稼働している県内2工場を含め、年間の二酸化炭素(CO2)排出量を約15%削減するほか、エネルギーコストの削減にもつなげる。

 清原工場は屋上の7814平方メートルに太陽光パネルを1648枚設置し、9月末に稼働を開始した。発電容量は売電用が500キロワット、自家消費用が400キロワットの計900キロワットで、同工場の年間のCO2削減量は約382トンとなる。設備投資額は1億2700万円。

 同工場に加え、既に太陽光発電設備が稼働中の宇都宮市の平出工場、塩谷町の子会社工場と合わせ、総発電量は約1800キロワットとなり、消費電力のうち約15%を賄えるという。年間のCO2削減量は全体で約819トン。

 コストダウンを図り、削減分を電気自動車(EV)化に対応できる新製品の研究開発や設備投資に充てていく。

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