輪島で大雨1時間57ミリ 土砂災害警戒情報を発令 

激しい雨が降る輪島市街地=27日午前10時、輪島市河井町

  ●能登に竜巻注意情報

 27日の石川県内は氷点下21度以下の寒気が流れ込み、大気の状態が不安定となって能登地方を中心に強い風や雨に見舞われた。輪島市は午前10時36分までの1時間降水量が57ミリで10月の観測記録を更新し、同日正午までの記録でも全国1位だった。気象庁は午前9時18分に能登地方に竜巻注意情報を出したほか、輪島市に土砂災害警戒情報を出して注意を呼び掛けている。

 輪島市は風も強く、正午までの最大瞬間風速は16.6メートルとなった。能登空港発着便は27日、同空港周辺の雷のため、午前の羽田発全日空747便が2時間34分遅れた。折り返しの748便は正午時点で出発していない。

 土砂災害警戒情報の発令を受け、市は公民館など9カ所に避難所、2カ所に自主避難所を開設した。

 金沢地方気象台によると、大気の不安定な状態は28日にかけても続き、1時間降水量は27日が能登50ミリ、加賀25ミリ、28日は能登、加賀ともに25ミリと予想される。日曜の29日は天候が回復し、曇りとなる見込み。

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