再審初公判当日…出廷免除の袴田巌さんの様子は?自宅前から中継リポート(浜松市)

再審公判への出廷が免除された袴田巌さんは27日、浜松市内の自宅で過ごしています。自宅前から中継です。

(松原 大祐 アナウンサー)

袴田巌さんと姉・ひで子さんが暮らす浜松市の自宅前です。初公判のきょうも巌さんは自宅で過ごしています。

支援者によりますと、巌さんは午前9時45分ごろに起きたということです。自宅でテレビを見たりフルーツを食べたりしてリラックスした様子で過ごしていたということです。そして、午後2時すぎに支援者らとともに日課のドライブに出かけました。

袴田さんをめぐっては、静岡地裁が3日前に、袴田さんが「心神喪失の状態である」として裁判への出廷免除を認めています。この出廷免除をめぐって、弁護団は長期間収容されていた影響で袴田さんが十分に会話ができず、意思疎通が難しい状況だとして精神科医の診断書などを提出しているほか、裁判所も9月、出廷の可否を判断するため、袴田さんと面会しているのですが、その際に、裁判長が年齢について質問すると、袴田さんは「23歳」と答えたということです。他にも裁判長が「事件について知っていますか」と質問しても「事件はもうない」と答えるなど、話がかみ合わなくなることが度々あったということです。

27日、巌さんの代わりに再審の初公判に出廷するため、静岡地裁に向かった姉・ひで子さんは、出発前、私たちの取材に対し「この裁判では真実を望む。巌は無実、無罪だということをはっきりと言いたい」と話し、「私自身は初めての裁判だが、びくともしない」と平常心で臨むと話していました。また、ひで子さんは再審公判で無罪判決を勝ち取るまでは、巌さん本人に裁判の話はしないと話しています。

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