国民・榛葉幹事長 立民・泉氏との面会拒否は「私が判断」共産との連携への見解求める

国民民主党の榛葉(しんば)賀津也幹事長(56)が27日、国会内での定例会見で、立憲民主党と共産党の次期衆院選での連携について「しっかりした説明責任を共産党のみならず、泉さんにも求められる。これこそ明確にしないと、そもそもこれが原因で野党の連携が全くうまくいっていない。その説明は、野党第一党の立憲民主党にあるんじゃないですか」と述べ、立民の泉健太代表(49)の見解を求めた。

国民民主党は、24日に国会内で予定されていた泉氏との面会を断った。断りの連絡を入れた榛葉氏は「私が判断。あの局面で共産党とニッコリ握手した後、我々のところに来られても、我々は対応に困る。少し事実関係を整理する時間が、私は一拍置いた方が、我々を支援する皆さんや全国の地方議員、党員、サポーターに対して我々のできる、我々の仲間に対する誠意ある対応と思った」と説明した。

共産党の志位和夫委員長(69)は、次期衆院選に向けた立憲民主党との連携について会談での「合意」としているが、泉氏は「あいさつ回り」として明言を避けている。榛葉氏は「がっちり握手したのは確か。選挙で連携しようという趣旨のことを両者がおっしゃったのも事実のようだ」と指摘した。

その上で榛葉氏は「あのようなメッセージが発信され、あのような写真が撮れるような有権者や支援者に誤解を与えるような言動や事実があるとするならば、我々はそういう政党とは連携できません」と、国民民主党が掲げる「共産党および共産党と協力する政党とは協力しない」との方針を重ねて示した。

泉氏は27日の定例会見で「私としては国民民主党に早くあいさつに行かなきゃ、行きたいなと思ってます」と再度の〝あいさつ回り〟を求めたが、榛葉氏は「あるならば(国民民主党の)事務局を通して何らかのメッセージがあるんだろうと思うが、今その段階で全くそのような話はありません」とした。

榛葉氏は「あいまいにしたら、誰もハッピーにならない。政策や理念に耳を傾けて、一票を投じる国民有権者の立場に立ったら、ごまかすのはやめてくれという話。選挙の時だけ仲良くやって、あとは別々だと言ってもそれは通りません」と、泉氏に迫った。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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