旧暦の9月13日であるきょう(10月27日)は「十三夜」。十三夜は中秋の名月(十五夜)に並ぶ名月の日とされており、日本では昔からお月見をする習慣がある。十三夜の時期はちょうど栗や豆の収穫のタイミングに重なることから、「栗名月」や「豆名月」と呼ばれたりもする。
十三夜が満月になることはないが、少し欠けた様子に風情を感じることができ、天気も十五夜に比べて安定することが多い。台風シーズン真っ只中の十五夜とは違い、十三夜は秋晴れシーズンに当たるため、「十三夜に曇りなし」という言い伝えもあるほどだ。
お月見は雲の切れ間狙いで
きょうは全国的に大気の状態が不安定になっているため、あちらこちらに雨雲がかかっているが、夜はその範囲がだんだんと狭まる見込み。特に太平洋側ではお月見できる所が多くなりそうだ。雨雲が抜け切らなくても、隙間があるため、雲の間から名月チャンスを狙えるかもしれない。
ただ、夜は気温が下がり、北日本を中心に冷え込んでくるため、服装には気を付けたい。
(気象予報士・多胡安那)