吉田優利 プロを目指す妹・鈴とタッグ「自分の引き出しを増やしてほしい」

妹の鈴(左)をキャディに起用した(撮影/大澤進二)

◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディス 初日(27日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6650yd(パー72)◇晴れ(観衆4516人)

吉田優利が4歳下でアマチュアの妹・鈴(りん)をキャディに起用した。「終始楽しかったです。ストレスなくゴルフができました。(鈴も)プレーヤーだから何をして欲しいのかわかっている」と話した。

この日は出だし1番(パー5)は2打目を左バンカーに入れ、3打目はグリーンオーバー。4オン1パットのパーと序盤は距離感に苦しんだが、徐々に修正。6番は130ydからPWで1.5mにつけてバーディを奪い、8番(パー3)も左横1.5mにつけてバーディを奪った。4バーディ、1ボギーの「69」で、2打差の3アンダー8位で発進した。

ツアー4勝目を目指す(撮影/大澤進二)

鈴は今年3度目のプロテストに挑み、10月初旬の2次予選でカットラインに6打届かず涙を飲んだ。吉田は「プロキャディさんがいたら、プロキャディさんにお願いしていたと思いますが、いなかったので。鈴ができるスケジュールで、せっかくなので」という。

「69」で8位発進(撮影/大澤進二)

距離計算などキャディとしての仕事をソツなくこなす19歳の“相棒”を「水も持ってきてくれるし、クラブもきれいだし、いいキャディでした」と笑顔で評価したが、妹の今後を思っての起用だったことは間違いない。「私の真似をするというよりは自分の引き出しを増やしてほしい」。残り2日間も、ツアー3勝の“プロ”が結果にこだわる背中を妹に見せるつもりだ。(埼玉県飯能市/玉木充)

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