当直勤務中に缶ビール、部下に暴言も 50代男性警視を訓戒処分 本人は否定「飲んでいない」

兵庫県警察本部=神戸市中央区

 兵庫県警本部の当直体制の責任者として勤務中に缶ビールを飲むなどしたとして、県警は、当時刑事部で勤務していた50代の男性警視を9月22日付で本部長訓戒処分とした。調べに、警視は「飲んでいない」と否定しているという。神戸新聞社の情報公開請求で分かった。

 県警によると、警視は、休日の発生事案などを取りまとめる当直勤務に入っていた1月30日未明の仮眠時間帯に、所属部署の部屋で500ミリリットルの缶ビール1本を飲んだとされる。

 勤務規定では、仮眠時間帯も含めて勤務中の飲酒を禁じており、県警は勤務員らへの聞き取りなどを基に確認したとしている。当直業務への影響はなかったという。

 7月下旬、「警視がパワーハラスメントをしている」との情報提供があり、その調査過程で発覚。県警は、部下の警察官らに日常的に暴言を繰り返していたとされる行為などと合わせて処分を決めた。

 このほか、泥酔状態で乗り込んだ電車内で女性客に抱きついたとして、阪神方面の警察署で地域部門に所属していた20代男性巡査を、県警が減給10分の1(6カ月)の懲戒処分としたことが判明。マイカーで居眠り運転をし、別の車2台を巻き込む事故を起こして男性2人に重軽傷を負わせた本部警備部門(当時)の20代男性巡査長を戒告としたことも分かった。

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