北陸新幹線福井駅舎に隣接する福井県福井市の市観光交流センター屋上の恐竜モニュメントが壊された事件で、防犯カメラに若い男性3人組がモニュメントを蹴る様子が映っていたことが10月27日分かった。県警は器物損壊の疑いで3人から事情を聴くなどして調べている。
市によると、フクイラプトルの幼体をかたどった樹脂製モニュメント(高さ約40センチ)の足の指先が数センチ折れているのを施設スタッフが今月19日に見つけた。18日夕の防犯カメラ映像で、家族連れや買い物客がテラスで憩う中、男性3人組がモニュメントをさわり、このうち1人が蹴り飛ばす姿や、モニュメントの一部とみられるものが転がる様子が確認されている。
壊されたモニュメントはベンチの上に置かれた五つの小型恐竜のうちの一つで、1体当たりの設置費用は300万~400万円。修理費は見積もり中で、市はできるだけ早く直したい考え。
⇒【アップ写真】折られた恐竜モニュメントの足の指
18日は北陸新幹線県内開業まで150日のタイミングで、同センターでは県内沿線を表現した巨大ジオラマが公開され、多くの家族連れが訪れていた。子どもと一緒に来場した40代女性は「若者グループがいきなり恐竜像を蹴り始めた。大きな笑い声が聞こえ、ふざけ合っている感じだった。完成したばかりなのにとても残念」と振り返っていた。