犬猫保護「ねこひげハウス」新シェルター引っ越しへ クラファン支援を呼びかけ 猫は115匹、高齢で持病も

現在のシェルターの様子(NPO法人ねこひげハウス提供)

 埼玉県八潮市周辺で動物保護活動を行うNPO法人ねこひげハウス(同市、石川砂美子代表)は新シェルターへの引っ越し費用と活動資金調達のため、12月22日までクラウドファンディング(CF)サイト「READYFOR(レディフォー)」で支援を呼びかけている。

 ねこひげハウスは2015年にNPO法人化し、猫や犬の里親探しやみとり、緊急保護などを行っている。現シェルターにはさまざまな理由で行き場をなくした猫115匹と犬2匹が暮らしており、3分の2が7歳以上の老猫。約3割ががんや腎臓病など何らかの持病があり、医療費の負担も大きい。

 今回、現在よりも広い約266坪の物件を同じ市内で借りられることになり、引っ越しを決めたという。石川さんは「自分たちでできることは自分たちでやって経費をできる限り抑えているが、リフォーム資金だけでなく引っ越し費用の捻出も困難な状況。入院室の整備などより良い保護環境を整えてあげたい」と切実に語る。

 資金調達の第1目標は500万円、最終目標は1010万円で、リターンは3千円~100万円の計19コース。資金使途は新シェルターへの引っ越しと入院設備、新シェルターの設備費用。

 オール・オア・ナッシング形式で目標金額に届かない場合は実行されないため、石川さんは「どうか一匹でも多くの猫や犬を救うためにも力を貸していただきたい」と呼びかけた。

 プロジェクトの詳細は、同サイト(https://readyfor.jp/projects/nekohigehouse-newshelter)へ。

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