食育テーマに飲食店 小杉駅前、11月開業 射水出身木下さん「バランス取れた食事を」

「食育」をテーマに提供されるバランスの良い食事=射水市三ケ

 栄養士の資格を持ち、県内の病院や介護施設、保育園などで食に関する業務に携わってきた射水市出身の木下聡子さん(41)が11月2日、小杉駅前に「食育」をテーマとした飲食店をオープンする。中国伝統医学「中医学」の考えに基づいた「養生ごはん」として、バランスの取れた食事を提供し、体に良い食事の重要性を子育て中の親世代らに伝えていく。

 木下さんは保育園などの献立を考える中で、「子どものころから将来、健やかに生きるための基礎作り」をすることが大切と考え、「食育を広く浸透させる」ことに重点を置いた店舗「燕堂」を日本政策金融公庫の融資を利用して開業することにした。

 メニューはモーニングとランチの2種類で野菜を中心に肉や魚、卵がバランス良く提供される。「体に優しい料理」とするため、揚げ物などは控え、蒸し物やゆで物を中心とする。米もビタミンやミネラルを含む「7分づき米」を使用。モーニングでは、おかゆとフルーツ、お茶がセットになっており、ランチではおかゆやせいろ蒸し、和え物、煮物などを提供する。

 食品ロスの削減にも力を入れているため、完全予約制としている。今後、月1回のペースで子ども食堂の開催も予定しており、子どもらへの食育も続ける。木下さんは「自分や家庭の食生活を見直したり、リセットする場所として活用してほしい」と話した。

 営業時間はモーニングが午前8時~10時半、ランチが同11時~午後2時半。予約は=070―9121―8362=まで。

© 株式会社北國新聞社