夢は「すべて奪われた」 ワクチン接種後に妻が死亡 「接種やめてほしい」と夫はデモに参加した【大石が聞く】 

10月2日、ノーベル生理学・医学賞で脚光を浴びた新型コロナワクチン。ウイルスの遺伝情報「メッセンジャーRNA」を体内に送り込み抗体を作り出す、世界初の技術が評価され、開発研究者2人がノーベル賞を受賞しました。

「数百万人を救った」と賞賛されたワクチン。一方、この数日後。

【京都市 10月7日】
京都市内で行われた大規模なデモ。新型コロナワクチンの接種後に死亡した人の遺族や僧侶、約200人が、慰霊のため約4キロの道のりを歩きました。

参加者の中には、過去に取材した遺族も…
接種後に39歳の息子が高熱を出して死亡した埼玉県の東正秋さん。

(東 正秋さん ワクチン接種後 息子が死亡)
「きょうは3人で…」

(大石邦彦アンカーマン)
「若き日の東さんと、娘さんと、亡くなった長男さん…」

(東 正秋さん ワクチン接種後 息子が死亡)
「たしかに(その技術で)助かっている人もたくさんいる。だけど、影の部分で亡くなっている人も2000人以上は絶対いる」
「どうしてですか?という疑問は当然残る」

こちらは28歳の息子を失った岐阜県の男性。

(岐阜県の男性 ワクチン接種後 息子が死亡)
「これだけ後遺症や亡くなっている方がたくさんいる中で、まだ接種が続いている。被害がこれだけ増えているということを知ってほしいという思いで岐阜から来ました」

接種後の死者は、国内でこれまでに2000人あまり。デモには、ワクチンが死者を出していることも忘れないで欲しいという思いも込められています。

デモにも参加の愛知県の男性(54) 2年前に妻を亡くす

その中にいた1人の男性。愛知県大治町の吉田史郎さん54歳。
2年前、妻を亡くしました。

(吉田史郎さん ワクチン接種後 妻が死亡)
「国に訴えても、国が何も変わらない状況で、どうしてもワクチンはやっぱり止めたりやめていただきたい思いが強いので、国民の皆さんに伝わったらいいなと思って参加しました」

(大石アンカーマン)
「ご自身の思いは、届きましたか」

(吉田史郎さん ワクチン接種後 妻が死亡)
「届いているといいなと思って歩いていました」

【愛知・大治町 10月13日】

(大石アンカーマン)
「これは奥さんのかばんですか?」

(吉田史郎さん ワクチン接種後 妻が死亡)
「毎日使っていたかばんです」「手がつけられないというか、触れないというか、いまだにそのまんまです」

(大石アンカーマン)
「どんな奥様だったんですか?」

(吉田史郎さん ワクチン接種後 妻が死亡)
「間違ったことが嫌いなタイプで、一本芯があってぐいぐいと僕を引っ張ってくれる人でしたね」

妻の紀子さんとは夫婦2人暮らしでしたが、その暮らしが一変したのはワクチン接種の数日後です。

ワクチン接種から4日目の朝 妻は「ものすごく頭が痛い」と言って…

(吉田史郎さん ワクチン接種後 妻が死亡)
「(ワクチン接種から)4日目の朝ですね。10時半ぴったりに電話が鳴って、もうそのとき既に、ものすごく頭が痛いから『すぐ帰ってきてくれ』と」

電話で身体の不調を訴えてきたことなど一度もなかったため、急いで家に戻ると…

(吉田史郎さん ワクチン接種後 妻が死亡)
「ここに座ってだらんとしていました」
「大丈夫?って声をかけたら『頭が痛くて気持ちが悪い』と。そのあとすぐ彼女が『救急車を呼んでくれ』ということで救急車を呼びました」

搬送先の病院の診断は「左脳皮質下出血」脳内出血でした。
血のかたまりを取り除く緊急手術を受けましたが…5日後、紀子さんは亡くなりました。49歳でした。

(大石アンカーマン)
「脳出血あり。死亡しており因果関係は不明であるということが書かれてますね」

医師の報告書には、「評価不能」の文字が。
医師は、ワクチンの副反応との因果関係はわからないと結論づけていますが、吉田さんの要望で、国にワクチン接種後の死亡事例として報告されています。

夢や計画は「すべて奪われました…地獄ですね」

接種後、妻から送られたメッセージには。
(LINE画面・紀子さん)
「ワクチン接種完了。痛くも痒くもない。いたって健康~。」

紀子さんに持病はなく、会社の健康診断でも異常を指摘されたことはありませんでした。

(吉田史郎さん ワクチン接種後 妻が死亡)
「いままでに何か体の異常とかなかったのかというふうに(医師に)聞かれたんですけど、本当に何もなかったので、『ないです、でもやったのはワクチンです』と」
「可能性は低いけど、でもゼロとも言えないよね、というふうにも言ってもらえてはいたので、僕の中では(原因は)ワクチンです」

老後、暮らしやすい住まいにと2人で考えていた自宅のリフォーム。その計画もすべてキャンセルしました。思い描いていた人生は大きく変わってしまいました。

(吉田史郎さん ワクチン接種後 妻が死亡)
「当時は(人に)うつしたらいけないと思って、じゃぁ打とうか、と。たまたま(妻に)案内が来たのが早かったので、『じゃぁ先に打つね』と」

(大石アンカーマン)
「この2年はどんな2年でした?」

(吉田史郎さん ワクチン接種後 妻が死亡)
「…地獄ですね。朝が来るから目が覚めて、夜が来るから一応布団に入ってという生活」

(大石アンカーマン)
「なにかやろうとか、これからこんなことを夢として描くとか…」

(吉田史郎さん ワクチン接種後 妻が死亡)
「そんなのはすべて奪われました」
「趣味の旅行やゴルフ、すべて妻とやっていましたので。今は何をやっても妻とのことが思い出されてしまう」

2023年10月19日放送 CBCテレビ「チャント!」より

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