インフルエンザとプール熱が流行 3年ぶりに注意報・警報レベルに コロナ禍を経て抗体が減少か

三重県ではインフルエンザやプール熱などの感染症にかかる人が急増しています。季節外れの流行に県は、コロナ禍と同様の感染対策を呼び掛けています。

三重県津市の幼稚園。
園児たちは、朝から元気いっぱいですが…

(幼稚園の先生)
「インフルエンザが流行ってきているから、しっかり手を洗ってからうがいしてくださいね」

手洗いとうがいを徹底しています。この園では今週に入りインフルエンザや発熱などを理由に10人ほどが欠席。窓は1日中開け放ち、コロナ禍同様の感染対策です。

季節外れの「インフルエンザ」は三重県全体で流行。10月24日には、1医療機関あたりの感染者が10.03人となり、コロナ禍の過去3年では一度もなかった「注意報」レベルに達しています。

(高田幼稚園・佐藤弘道園長)
「今週に入ってから体調を崩す子が多くなった」
「外遊びして日々の体力向上や保護者の皆さんには、早寝早起きを啓発するなど基本にもどるというか原点にもどる」

インフルエンザの流行は、小中学校でも。

(中道陸平記者)
「30人の児童のうち8人がインフルエンザに感染したこちらのクラスでは、26日から学級閉鎖になっています」

三重県内では、26日時点で6つの小中学校と2つの幼稚園で「学年閉鎖」となっているほか、「学級閉鎖」の対応をとっている学校の数は15校にのぼります。

この事態に、三重県の一見勝之知事は。

(三重県 一見勝之知事)
「今までは新型コロナがかなり猛威をふるっていたので、(感染対策が)若干緩くなっているのではと聞いている。コロナが猛威をふるっていた時のことを思い出して、手洗いや換気などの励行をお願いしたい」

また、流行の理由として県は、この3年間流行がなく抗体がなくなっていることなどを指摘。手洗い、うがいなどの基本的な感染対策の徹底を呼び掛けています。25日には咽頭結膜熱、いわゆる「プール熱」が警報レベルに達しました。

飛沫や手指を介して感染するのでインフルエンザと同様の感染対策に加え、タオルの共用を避けることが効果的だとされています。

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