角田裕毅、パワーユニット&ギヤボックス交換により、決勝は最後方グリッドからのスタートに/F1第20戦

 2023年F1第20戦メキシコシティGP(メキシコGP)の初日金曜、FIAの発表により、角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)のパワーユニット(PU)とギヤボックスの全エレメントが新しいものに交換されたことが明らかになった。これにより、角田は日曜決勝を後方グリッドからスタートすることになる。

 アルファタウリは、角田のパワーユニット全7エレメントに新しいものを導入し、エキゾーストシステム以外の6エレメントに関しては、シーズン中に使用できる基数を超えた。また、ギヤボックスに関しても、ギヤボックスケースおよびカセット(GBX C & C)、ギヤボックスドライブライン、ギヤチェンジコンポーネントおよび補助コンポーネント(GBX DL)に、規定の基数を超える形で新しいエレメントを投入した。

 FIAは、そのため、角田裕毅はメキシコシティGPで「レースをスターティンググリッド後方からスタートすることが求められる」と述べている。

2023年F1第20戦メキシコシティGP 角田裕毅(アルファタウリ)

 金曜日に角田のマシンに投入された新エレメントの詳細は以下のとおり。

■パワーユニット
エンジン(ICE)5基目(規定では4基まで)
ターボチャージャー5基目(規定では4基まで)
MGU-H 5基目(規定では4基まで)
MGU-K 5基目(規定では4基まで)
エナジーストア3基目(規定では2基まで)
コントロールエレクトロニクス3基目(規定では2基まで)
エキゾーストシステム7基目(規定で8基まで認められており、ペナルティ対象外)

■ギヤボックス
GBX C & C 5基目(規定では4基まで)
GBX DL 5基目(規定では4基まで)

 アルファタウリは、若手ドライバーテスト規則に従い、今回のFP1で、角田のマシンにレッドブルジュニアドライバーのアイザック・ハジャルを乗せた。そのため、角田はFP2からセッションに参加、12番手タイムを記録している。

© 株式会社三栄