京都府南丹市戦没者追悼式が、同市日吉町の市日吉生涯学習センターで開催された。遺族ら約80人は第2次世界大戦などで亡くなった1886人をしのび、忘れられつつある戦争の記憶を伝え、平和な社会を築くことを誓った。
23日の式典で、黙とうの後、西村良平市長は「ウクライナやパレスチナなど世界平和の道は厳しいが、未来を担う子どもたちに平和の尊さを伝えていきたい」と式辞を述べた。
遺族を代表し、府遺族会南丹船井支部の田中博支部長(87)が、追悼の辞を述べ、「遺族会は高齢化して、戦争の記憶は伝えにくくなっているが、今世界各地の戦争を思うと、子や孫に伝えることはわれわれの責務だ」と訴えた。遺族らは献花台に白菊を手向けた。