特別全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会10月28日開幕 長崎県勢127人 熱戦に期待

本番を控え、最終調整する長崎県の選手たち=鹿児島市、白波スタジアム

 「熱い鼓動 風は南から」をスローガンにした特別全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」(全障スポ)は28日、鹿児島市の白波スタジアムで開会式が行われ、30日まで3日間にわたる障害者スポーツの祭典が始まる。
 2000年まで別々に開催していた「全国身体障害者スポーツ大会」と「全国知的障害者スポーツ大会」を統合。「障害者の国体」と称されており、01年から国民体育大会の開催都道府県で国体閉幕後に開かれている。鹿児島県での開催は初めて。
 47都道府県と20政令指定都市から選手、役員ら約5500人がエントリー。団体7、個人7の正式競技を実施する。長崎県選手団(団長・土岐達志県障害者スポーツ協会長)は総勢127人。九州1枠を突破したバスケットボール知的男子、サッカー知的、バレーボール聴覚男子、女子の団体3競技4種別をはじめ、陸上、ボッチャなど個人6競技に出場する。いずれも好選手がそろっており、メダル29個(金6、銀12、銅11)を獲得した昨年を上回る好成績が期待される。
 開幕前日の27日は、現地入りした各地の選手団が会場を下見して、公式練習などに臨んだ。選手たちは最終調整をしながら、サポートしてくれる地元学生ボランティアらと和やかに触れ合っていた。陸上視覚女子の50メートルとソフトボール投げに初出場する濵田結那(13)=長崎県立盲=は「たくさんの人が集まっていて、いよいよ大会が近づいてきたなと感じる。まずは楽しく頑張りたい」と本番を心待ちにしていた。
 第1日の28日は開会式後、各地で13の正式競技を実施する。

© 株式会社長崎新聞社