長崎県大村市長選、29日投開票 3候補が激しい選挙戦を展開

 任期満了に伴う長崎県大村市長選は29日投開票が行われる。届け出順にいずれも無所属で、3期目を目指す現職の園田裕史(46)、新人で前県議の北村貴寿(50)=自民、公明推薦=、新人で歴史研究家の稲富裕和(70)の3候補が激しい選挙戦を展開している。
 園田候補はボートレース大村の売り上げ日本一など実績を強調。「子どもたちが大村で暮らしたいと思える20年後を」と訴え、新文化ホール・体育館・武道館の整備を掲げる。
 北村候補は給食費の無償化や新市庁舎建設の見直しを柱に「人に投資する町づくり」を進めると主張。歳出改革や市長退職金の辞退をするとし、国や県とのパイプをアピールする。
 稲富候補は「子どもたちに健全な夢と希望を与える」として教育文化都市の再興を訴え、青少年のローマへの派遣や、ボートレース場への子どもの入場制限などを主張する。
 投票は29日午前7時から午後8時まで市内30カ所で行われ、午後9時10分から同市幸町のシーハットおおむらで開票する。選挙人名簿登録者数は7万9580人(男3万7536、女4万2044)=21日現在、市選管調べ=。

© 株式会社長崎新聞社