長崎県内で27日、各地でひょう 西海市では15センチ積った場所も…車は立ち往生

激しく降ったひょうの影響で畑のキャベツには穴が開いていた=27日午前11時7分、西彼時津町

 九州北部地方の上空に氷点下21度以下の強い寒気が流れ込んだ影響で、大気の状態が非常に不安定となり、長崎県内は27日、局地的に積乱雲が発達し、朝から各地でひょうが降った。西海市では15センチ積もった場所もあり、住民は「直径3センチほどの大きさのものも」「わずか10分で一面がひょうに覆われた」と話した。
 西海市西彼町の市西彼総合支所近くの国道206号沿いでは、軽トラックのタイヤの半分までひょうに埋まり、立ち往生。西海署によると、午前9時20分から3時間、現場周辺を約600メートルにわたって通行規制した。
 ビニールハウスに穴が開いたり、民家などのスレート屋根が破損したりする被害もあった。ひょうや雷の影響で、羽田発長崎着の飛行機1便が3時間以上遅延した。
 長崎地方気象台によると、28日以降は晴れの日が続く見込み。落雷や竜巻、ひょうなどの恐れはないという。

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