ミスアメリカで原子力技術者志望のスタンケさん(21)、青森県六ケ所村の核燃料サイクル施設訪問

質問に答えるスタンケさん=27日、六ケ所村の六ケ所原燃PRセンター

 米国を代表するミスコンテストの一つ「ミス・アメリカ」で優勝し、クリーンエネルギーとしての原子力と理工系分野での女性活躍推進を訴えているグレース・スタンケさん(21)が27日、六ケ所村の核燃料サイクル施設を訪れた。今後、原子力技術者として働く予定のスタンケさんは青森県の女性に向けて「女性たちを縛る制限は何もない。自分の夢を追いかけてほしい」と語った。

 スタンケさんは、ミス・アメリカは美しさを競うのではなく自信やリーダーシップを培う機会だとして「ロールモデルがいかに大事か気づいた。原子力工学に携わる女性の割合は低く、若い女性たちに素晴らしい分野だと伝えたい」と話した。

 見学した日本原燃のサイクル施設については「今後、米国が他国に核燃料を依存できない状態になるかもしれない。ここから学ぶことがあるはず」と述べた。

 スタンケさんは同村の六ケ所原燃PRセンターで報道各社のインタビューに応じた。

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