青森県十和田市出身で来年夏のパリ五輪男子マラソンへの出場を目指す其田健也(30)=青森山田-駒大出、JR東日本=が27日、十和田市役所を訪れ小山田久市長と懇談した。日本代表の残り1枠獲得へ「ファイナルチャレンジでしっかり決められるよう頑張る」と意欲を示した。
其田は途中棄権した15日の東京での選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」について、「(初出場し35位だった)世界陸上から1カ月半という期間でコンディションが良くなかったので、ファイナルチャレンジに向けて切り替える前向きな途中棄権だった」とした。
ファイナルチャレンジの対象競技会は三つ(福岡国際=12月、大阪=2024年2月、東京=同3月)あり、五輪切符をつかむためには、いずれかで設定記録の2時間5分50秒を上回ることが絶対条件となる。
自己ベストが2時間5分59秒(日本歴代4位)の其田はどのレースに挑むか明らかにしていないが「もう一回勝負できる体にして勝ちきりたい」と述べた。
小山田市長は「ハードルは高いと思うが、頑張ってもらいたい」とエールを送った。