巨大なフラワーアートも 弘前城菊と紅葉まつり開幕 カエデ、イチョウ、1万鉢の菊

菊と紅葉まつり開幕セレモニーで、フラワーアートの前で和太鼓演奏を披露する子どもたち

 弘前城菊と紅葉まつり(まつり運営委員会主催)が27日、青森県弘前市の弘前公園・弘前城植物園を主会場に開幕した。カエデや桜、イチョウなどが彩りを増し始めた公園内では、約1万鉢の菊も展示。植物園では巨大なフラワーアートが来場者を驚かせている。11月5日まで。

 植物園内の自由広場の主役は、フラワーアート「青龍と華朱雀(はなすざく)」。竹細工に色鮮やかな花々を飾り付けて作った朱雀と青龍が向き合う。日没からはフラワーアートに映像を映し出すプロジェクションマッピングが行われ、来場者が光とのコラボレーションを楽しんだ。このほか、菊で彩られた花輪をくぐるオブジェや、菊や実すぐりリンゴを水に浮かべた「花手水(ちょうず)」なども展示している。

 植物園で行われた開幕セレモニーでは、フラワーアート前の特設ステージで、高杉保育園園児たちが和太鼓演奏を披露した。大阪府から訪れた吉松正代さん(65)は「紅葉もきれいだったが、こんなに大きいフラワーアートは初めて見た。色鮮やかできれい」と話した。

 夜間は紅葉をライトアップし、園内を幻想的に彩る。中堀を巡る観光舟の運航やステージイベントなども行われる。

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