5試合ぶりに勝利掴んだ札幌のJ1残留が決定! 前半の2ゴールで横浜FC下す【明治安田J1第31節】

先制点を決めた駒井善成(写真中央)[写真:©︎J.LEAGUE]

明治安田生命J1リーグ第31節、北海道コンサドーレ札幌vs横浜FCが28日に札幌ドームで行われ、ホームの札幌が2-1で勝利した。

リーグ戦4試合勝利がなく、順位も14位まで下降している札幌。1-4で敗れた前節の横浜F・マリノス戦からスタメンを3枚変更しており、中村、スパチョーク、小柏に代わって福森、青木、荒野が先発に入った。

一方、現在リーグ最下位の横浜FCは、前節FC東京に1-0で勝利。勝てば降格圏脱出の可能性もある一戦で先発は変更せず、マルセロ・ヒアンを1トップに据えた[3-4-2-1]を敷いている。

立ち上がりからオープンな展開が続き、両チームとも敵陣までボールは運べるものの、最後のところで精度を欠き決定機を作り出すところまでは至らず。15分にはカプリーニの強引な突破から、最後はマルセロ・ヒアンがダイレクトでシュートを放ったが枠から外れた。

拮抗した時間帯が続く中で18分、ピッチを大きく使った札幌は左サイド菅のクロスにファーサイドで反応したルーカス・フェルナンデスが折り返し。GK永井がセーブしきれず浮いたボールを、ボックス内に詰めていた駒井が頭で押し込み先制に成功した。

先制点によって試合運びに余裕が出てきた札幌は31分、右サイドでボールを持った浅野が緩急を入り混ぜた巧みなドリブルでボックス内へ進入。そのまま左足を振りぬくとボールは左ポストに当たってゴールへ吸い込まれ、大きな追加点となった。

21分にも攻めあがった菅がシュートを放つが、これはGK永井がキャッチ。防戦が続いた横浜FCは、25分に裏へ抜け出したカプリーニが同点ゴールを狙うも、GK高木が好セーブを見せピンチをしのいだ。

まずは1点を返したい横浜FCはマルセロ・ヒアンへのロングボールなどで打開を目指すが、精度がいまひとつなこともありチャンスには結びつけられず。2点差をつけられハーフタイムを迎えることになった。

後半、坂本を投入して攻勢を仕掛けたい横浜FCは、いきなり井上にチャンスが訪れるも決めきれない。札幌も49分にカウンターから最後は浅野がシュートを放つなど、前半以上にオープンな展開が続く。

1点が遠い横浜FCは63分に伊藤翔、近藤を投入して攻勢を強めたいところだったが、その5分後には札幌に手数をかけた攻撃から決定機を作られるなど、試合をコントロールするまでには至らない。

75分から菅、荒野が立て続けに負傷するなどアクシデントがありながらも、札幌は守りには入らず。83分には、左サイドを抜け出したルーカス・フェルナンデスの狙いすましたコントロールシュートが右ポストを直撃するなど、決定的な3点目を狙い続ける。

横浜FCはアディショナルタイム、左CKからンドカ・ボニフェイスが高さを活かしたヘディングシュートを叩き込み1点を返したが、同点まであと一歩及ばず。終盤にかけてゴールに迫り続けながらも、2-1で試合を終えた。

5試合ぶりの勝利を得た札幌は、今シーズンのJ1残留が決定。一方の横浜FCは連勝ならず、残留に向けて厳しい状況が続いている。

北海道コンサドーレ札幌 2-1 横浜FC
【札幌】
駒井善成(前18)
浅野雄也(前31)
【横浜FC】
ンドカ・ボニフェイス(後45+2)

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