ハリウッド俳優の仮装制限 ハロウィーン、組合ストで

仮装してハロウィーンパーティーに参加する俳優ら=2022年10月、米カリフォルニア州ビバリーヒルズ(ゲッティ=共同)

 【ロサンゼルス共同】バービーやスーパーマリオの仮装はしないで―。ハリウッド俳優らが加入する全米映画俳優組合のストライキが長期化する中、組合は交渉相手である制作会社の作品の宣伝につながりかねない仮装を今月末のハロウィーンで控えるよう組合員に求めた。装いを楽しむ機会への制限に俳優からは「冗談だろう」と不満の声も。米メディアが伝えた。

 「公平な契約なしに宣伝しないとメッセージを出そう」。組合は今月中旬、構成員約16万人に向けてハロウィーンのガイドラインを示し「一般的なキャラクターや人物に着想を得た格好」を勧めた。例に挙げたのはお化けやゾンビ、クモだ。

 米国では今年、映画「バービー」や「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が大ヒット。両作品に関連した仮装が流行するとみられているが、俳優にはご法度となった。

 組合の対応について、ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」でヒロインの声を演じたマンディ・ムーアさんはソーシャルメディアで「私たちが組合に求めるのは誠実な交渉だ」と懐疑的な考えを表明した。

© 一般社団法人共同通信社