28日午後、陸奥湾内で海上竜巻とみられる気象現象が発生した。青森港から函館港へ向かうフェリーに乗船していた福島市の会社員橋本和樹さん(34)が撮影した。
橋本さんによると、午後3時15分ごろに雲の底から垂れ下がるように伸びる「漏斗(ろうと)雲」に気づき、注意深く見ていたところ、同3時半過ぎに渦巻き状に細く伸びた部分が海面に達し、海上竜巻の状態になったという。
橋本さんは「海上竜巻を見たのは初めて。離れていて危険を感じることはなかったけれど、びっくりした」と話した。
仙台管区気象台によると、日本海側では例年11月ごろに竜巻の発生頻度が高くなるという。28日の青森県は大気の状態が非常に不安定で、竜巻などの突風や雷が発生しやすい状況になっていた。