冨安健洋がアーセナル初ゴール! エンケティアが圧巻のミドル含むハットトリックの大暴れでアーセナルが今季最多の5発快勝【プレミアリーグ】

アーセナル初ゴールを記録した冨安健洋[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第10節のアーセナルvsシェフィールド・ユナイテッドがエミレーツ・スタジアムで行われ、5-0で快勝を収めた。
【動画】冨安健洋がアーセナルで初ゴール!ダメ押しとなる5点目を決める!

ここまで6勝3分けの無敗で3位につけるアーセナル。前節はチェルシーとのビッグ・ロンドンダービーで今季最悪の出来とも言える試合ながら、なんとか2点差を追いついてドロー。ミッドウィークのチャンピオンズリーグ(CL)ではセビージャとのアウェイゲームで1-2と勝利を収めている。

連戦が続く中で、[4-3-3]のシステムを継続もメンバーを入れ替え。ガブリエウ・マガリャンイス、ウーデゴールを温存。CLで先発した日本代表DF冨安健洋もベンチスタートとなった。また、負傷のガブリエウ・ジェズスが外れることとなり、センターバックにはキヴィウォル、中盤にはスミス・ロウとハヴァーツをインサイドに配置。トップにエンケティアを置いた。

対するシェフィールドは今季未勝利。第4節でエバートン戦で2-2の引き分けとなったが、それ以外は全て敗戦。現在5連敗中の最下位に位置している。

ポール・ヘッキングボトム監督の解任も噂される中、ブリュースターが初先発。グスタボ・ハメルとの2トップを組むこととなった。

第10節で無敗のチームと未勝利チームが対戦するのはなんと100年ぶりという珍しい試合に。序盤からペースを握るのはホームのアーセナル。前からのプレスを継続し、攻守の切り替えを早くして一気にゴールに迫っていく。

ライスやサカがシュートを放っていくが決定機とはならず。徐々にブロックを引き最終ラインを5枚にして守るシェフィールドに対し、アーセナルはなかなかスピードアップできず、ポゼッションこそ70%近くの数字を残すも、効果的な攻撃の回数は多く作れない。

すると26分過ぎにマルティネッリがファウルを受け、治療のために中断。このタイミングでミケル・アルテタ監督はいつものように選手を集めて指示を出すと、すぐに効果が出る。

28分、ホワイト、ハヴァーツと繋ぎ、右サイドで幅を取るサカへ。戻したボールを受けたライスがボックス手前からのクロスを送ると、相手との駆け引きをしていたエンケティアが落ち着いて収め、絶妙なコントロールから冷静に流し込みアーセナルがこじ開けて先制する。

相手の最終ラインとの駆け引きが少なかったところから、その動きで先制したアーセナル。36分には相手の隙を突いたジンチェンコが飛び出すと、サリバからロングボール。これを収めるが、シュートはブロックされてしまう。

徐々に攻め手を見出したアーセナルは41分にもチャンス。左サイドに回っていたサカのパスを受けたマルティネッリがボックス内からシュート。枠をとらえるが、これはGKフォダリンガムがセーブ。43分にはマルティネッリの仕掛けからスミス・ロウがシュートも、体勢が崩れてゴールとはならなかった。

アーセナルが1点リードで迎えた後半。両チームとも選手交代はなくスタート。すると50分にアーセナルが追加点。右CKからのサカのクロスがゴールに迎えうと、GKフォダリンガムがセーブ。こぼれ球をエンケティアが豪快に蹴り込み、アーセナルが後半の早い時間帯でリードを広げる。

2点目を早い時間に奪えたことでアーセナルの攻撃がより活性化。すると58分には、シェフィールドの守備がルーズになったタイミングで、ボックス手前でパスを受けたエンケティアが右足一閃。強烈なミドルシュートがネットに突き刺さり、ハットトリック達成。アーセナルがリードを3点に広げた。

エンケティアの初ハットトリックで勝利にグッと近づいたアーセナル。66分には、ホワイトとマルティネッリを下げ、冨安とトロサールを投入。冨安はこの試合は右サイドバックで起用されることとなり、これがプレミアリーグ通算50試合目の出場となった。

するとアーセナルはより攻撃が活性化。左サイドのトロサールが積極的に仕掛けると、76分にはトロサールのクロスのこぼれ球を冨安がボックス手前でダイレクトシュート。しかし、これは枠の左に外れていく。

残り時間も少なくなり、徐々にトーンダウンしていった中、85分には相手ボックス付近でプレスをかけたファビオ・ヴィエイラに対してノーウッドがタックル。ボールにいったものの、結果的に右足のアキレス腱辺りにスパイクが入ってしまい、VARチェックからのオンフィールド・レビュー。判定はファウルとなり、アーセナルにPKが与えられ、これをファビオ・ヴィエイラが落ち着いて中央に決めてリードを4点とした。

勝利を確定的としたアーセナル。アディショナルタイムは10分間と長く取られたが、アディショナルタイム6分に冨安に待望の初ゴール。右CKからのクロスを冨安がキープし、GKの前で反転ボレー。プレミアリーグ50試合目のメモリアルマッチで、ついに加入後初ゴールを記録し、ファンもチームメイトも大喜びした。

冨安のダメ押しゴールもあったアーセナルは、今季最多となる5ゴールでシェフィールドに快勝。無敗をキープした一方で、シェフィールドはまたしても未勝利が続いてしまった。

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