福井県の大野市街地から岐阜県境を結ぶ中部縦貫自動車道大野油坂道路(大野市、全長35キロ)のうち、勝原インターチェンジ(IC)―九頭竜IC9.5キロが10月28日開通した。同道路としては3月の大野IC―勝原ICに次ぐ開通で、同自動車道の県内区間の7割超が利用可能となった。関係者は現地で開かれた式典で完成を祝った。
中部縦貫自動車道は福井市と長野県松本市を結ぶ全長約160キロの自動車専用道路。勝原IC(大野市西勝原)―九頭竜IC(同市貝皿)間は14年度に着工。県内道路トンネルで最長となる4988メートルの荒島第2トンネル工事が地盤が軟弱だったため難航し、供用開始が予定より半年ほど遅れた。
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勝原IC近くで開かれた開通式典には、杉本達治知事や石山志保大野市長、福井県選出の国会議員ら関係者約250人が出席した。杉本知事は「県民の本当に長い長い念願の道路の開通となる」とあいさつ。石山市長は「道路を生かした地域経済の活性化や観光振興に力を入れていきたい」と述べた。出席者は道路上でテープカットとくす玉割りを行い、開通を祝った。午後5時から一般車両に開放された。
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中部縦貫自動車道の県内区間は延長62.3キロ。残る大野油坂道路九頭竜IC―油坂出入り口(15.5キロ)は2026年春の開通を予定している。