信号機のない横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいた場合、ドライバーは一旦停止するか-。JAFは2023年8~9月にかけて全都道府県の交差点2カ所ずつで調査を行い、結果を公表。福井県は全国ワースト3位タイの26.7%。詳細な場所は公表されておらず他県と一概に比較はできないが、歩行者優先に対する意識の低さが浮き彫りになった。
調査は2023年8月9日~9月20日のうち、平日の午前10時~午後4時に実施。場所はセンターラインのある片側1車線道路で、調査場所の前後5メートル以内に十字路または丁字路がない交差点を選んだ。さらに道路幅が片側2.75メートル~3.5メートルで、交通量が3~8台/分を目安とし、制限速度が時速40~60キロ程度の場所に条件をそろえた。調査回数は1カ所につき50回で、全国で合計7087台を調べた。JAF職員が横断歩行者となり、横断歩道の立ち位置や横断しようとするタイミングも統一したという。
一旦停止した割合の全国平均を見ると、今回は45.1%で昨年の39.8%を5.3ポイント上回り、2016年の調査開始以降、最高になった。
福井県は26.7%で全国平均を18.4ポイント下回り、7割以上が一旦停止しなかった。一方、お隣の石川県は76.4%で全国2位の高率。富山県は50%(20位)で福井県の意識の低さが際立った。JAF福井支部が薄暮時に1カ所で行った独自調査では、一旦停止率は18.9%、日没後8.6%に下がった。
最も一旦停止の割合が高かったのは長野県で84.4%。最低は新潟県で23.2%だった。
各都道府県の一旦停止率
長野 84.40% 石川 76.40% 栃木 74.80% 熊本 66.10% 岐阜 65.40% 静岡 63.90% 宮崎 63.60% 愛知 61.20% 山梨 61.00% 福島 60.80% 愛媛 58.50% 福岡 58.10% 岩手 56.20% 山形 53.60% 島根 53.00% 秋田 52.10% 兵庫 52.00% 宮城 51.90% 三重 51.30% 富山 50.00% 鳥取 50.00% 広島 48.50% 山口 48.50% 奈良 48.10% 岡山 47.80% 青森 47.40% 滋賀 46.30% 鹿児島 42.80% 長崎 42.50% 群馬 41.10% 東京 39.60% 香川 39.10% 埼玉 38.90% 徳島 36.70% 高知 35.30% 京都 34.60% 千葉 31.90% 大分 31.10% 沖縄 31.10% 和歌山 30.10% 神奈川 29.10% 北海道 29.00% 茨城 27.60% 福井 26.70% 大阪 26.70% 佐賀 26.20% 新潟 23.20%
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