父である吉田麻也が思う、スポーツ少年少女をダメにする親とは 「プラスに絶対ならない」 「言われてる子って大体大成してない」 「助けてるようで助けてない」

昨年末のワールドカップまで日本代表をキャプテンとして統率した吉田麻也。35歳の彼は子を持つ親でもある。

その吉田はTOKYOFMをキーステーションに放送中の「チャレンジ&カバー」で、両親がスポーツに励む子供たちの試合を観に行くことについて、こんな話をしていた。

「(小学校時代に試合をよく見に来る友達の父親がいたが)

うちの地域柄がよくなかったのか、ものすごい審判に対しての文句がすごくて。

これも今はすごい厳しくなっていると思うんですけど、父兄のみなさん、十分に気を付けてください(笑)

観に来ること自体はすごくいいと思うんですよね。

ただ、僕がよくないと思うのは、試合とかを見ていて、『なんであれしないんだ』とか、『これしなさい、あれしなさい』って言うので、選手・子供が委縮しちゃうと思うんですよね。

もちろん、わかるんですよ。僕も子供たちのサッカー教室とか見ていると言いたくなるんですけど。

最初から答えを与えることを言ってもプラスに絶対ならないので。

それよりもなんでそこでミスをしたのかとか、なんでこうしなかったのとか、こういう選択肢もあったんじゃないっていう気付きの部分を言ってあげたほうが、より子供にとってプラスになる気がするんですけど。

これは見てる側としては難しいことだと思います。

僕もまだその領域には達していないんですけど、親として。いつかサッカーだけじゃなくて、そういう日がくるんじゃないかとドキドキしてるんですけど、気をつけましょう」

「やっぱり子供って何をするにも時間がかかるじゃないですか。

だから、途中で、あれしなさい、こうしなさい、とか、なんで言うことを聞かない、こうしてればいいだよって言いたくなるじゃないですか。

僕もたまにあるので、ものすごく気を付けるんですけど。

僕の経験上、練習とか試合でああしろこうしろと言われてる子って大体大成してないなって思うので(笑)

やっぱり、自分で考える力を身につけないと。どんどんサッカーのレベルが上がっていけば、考える力、問題解決能力が非常に大事になってくるので。

それを小さい時から養っておかないと、結局、上のカテゴリーに行った時に苦しむのは子供たちなので。

助けてるようで実は助けてないんだよっていう。これがスポーツを指導することの難しさのひとつなんじゃないかなと思います」

子供の試合を観に行くこと自体はすごくいいとしつつ、強制的な親は問題と指摘。

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難しいテーマとしつつ、子供が自分で考えることの手助けをすることが大事だと感じているようだ。

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