運転手なし「レベル4」自動運転車が接触事故 福井県の「永平寺参ろーど」、運行開始以降で初

永平寺町で運行している自動運転車=今年5月、福井県永平寺町荒谷

 10月29日午前10時25分ごろ、福井県永平寺町志比の遊歩道「永平寺参ろーど」で、特定の条件下でシステムだけで操作する「レベル4」で運行中の自動運転車が、道路脇に止めてあった自転車と接触した。乗客4人にけがはなかった。町によると永平寺参ろーどでの自動運転車の事故は初めて。町は事故の原因を調べるとともに、十分な安全対策が確認できるまで運行を取りやめる。

 福井署や町によると、現場は町営第3駐車場付近で、幅約3メートルの遊歩道上に後輪がはみ出す形で自転車が止めてあり、自動運転車の左前部が接触した。

 自動運転車は、町の委託を受けた「まちづくり会社ZENコネクト」が運行。町によると、最高時速12キロで、道路上に障害物がある場合、通常はセンサーなどで感知して自動停止するという。

 レベル4の自動運転は全国で初めて認可を受け、5月に営業運行を開始した。永平寺参ろーどの延長約6キロのうち荒谷―志比間の約2キロで土日祝日に上下計26便を運行し、9月末までに延べ千人が利用しているという。

⇒「レベル4」自動運転車の運行コースや乗り心地は

 町総合政策課の担当者は「ご迷惑をおかけし申し訳ない。再発防止に向け、原因究明していきたい」と話している。

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