「人々はがれきの下に」窮状訴え ガザ住民、飲み水や燃料枯渇

イスラエル軍の空爆で倒壊した建物のがれきの中を捜索する人々=29日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニス(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】「今朝、近くの家に砲弾が落ちた。人々はがれきの下に埋まったままだ」。イスラエル軍による攻撃が連日続くガザ。断絶した通信が復旧し始めた29日、住民の男性が現地の状況を説明した。燃料や飲み水も枯渇し「人々は集団懲罰を受けている」と訴えた。

 男性はガザ南部の学校に避難中のアブドゥルラザク・アリさん。学校は避難民であふれ、屋外で夜を過ごす人も多い。建物の下敷きになっても燃料不足で重機を動かせず、埋もれたままの人も多いという。赤新月社も燃料切れで救急車が動かせなくなったと明かした。

 アリさんは別々に避難する親族らとも連絡が取れず「世界から閉ざされこれほどつらいことはなかった」。

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