平河悠が町田を有終の美に導く決勝ゴール! 個人としても実り多き1年も「課題をまざまざと感じた」

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

FC町田ゼルビアは29日、明治安田生命J2リーグ第40節でツエーゲン金沢と対戦。開始3分に先制すると、そのまま1-0で勝ち切った。

この試合は町田にとって、J1昇格&J2優勝を決めての一戦というだけでなく、今季のホーム最終戦に。試合前からお祭りムードだった優勝報告試合を有終の美で飾った。

連勝を「3」に伸ばした一戦は今季の町田を象徴する戦い方。先制すると、しぶとい守りでことごとく相手の攻撃を跳ね返し、17度目のクリーンシートをマークした。

そんな一戦で勝利を呼び込んだのが平河悠だ。開始3分、鈴木準弥のクロスは相手に当たって不規則なボールだったが、左足で合わせ、先行逃げ切りの戦いに導いた。

今年4月から首位独走だったチームを35試合で6ゴールと引っ張った22歳はこの試合、サイドではなく、センターFWでのプレーだったが、一発回答の活躍ぶりをこう振り返った。

「1トップはほとんどしてこなかった。たまに途中からやることがあったぐらい。まずは1トップとして時間を作ることと、個人で相手のセンターバックに仕掛けることを意識して入った」

そんな慣れないポジションでの開始早々弾はチームを勢いづかせ、平河本人も「早い時間帯に獲れたのは僕らがうまく試合を運べた1つの要因だったと思う」と分析した。

そう語った平河個人としてもパリ五輪を目指す世代別代表にも呼ばれるようになり、飛躍のシーズンに。そのなかで、来季からは日本最高峰のリーグであるJ1に舞台を移す。

この1年で心身ともに成長を実感してもいるようで、「体重も筋肉量も増えて動ける身体になった」と話すと、「自分の特長を出せばJ1や代表でもやれる感覚がある」と続けた。

ただ、充実した今季のなかで、「自分の課題をまざまざと感じた」とも語る。そうした飽くなき向上心を抱き、パリ五輪の戦いもある来季はJ1で勝負する。

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