厳しい目が向くオナナ、後半ATのPKストップでヒーローに 「自分が望むスタートではないけど、それも人生」

新天地ユナイテッドで批判に晒されるオナナ。CLコペンハーゲン戦では後半ATに殊勲のPKストップ。[写真:Getty Images]

何かと厳しい目が向くマンチェスター・ユナイテッドの新守護神だが、勝利を呼び込んだ。
【動画】圧巻のPKストップを見せ勝利に貢献したオナナ

12年間にわたってユナイテッドの最後尾に君臨したダビド・デ・ヘアの退団に伴い、後継者としてインテルから今夏加入のアンドレ・オナナ。武器のビルドアップで存在をアピールしつつ、肝心のセービングで不安定さを露呈し、さっそく苦境に立たされる。

チーム自体もなかなかエンジンがかからずとあって、ネガティブな雰囲気に包まれるが、直近のプレミアリーグで今季初の連勝を成し遂げると、24日のチャンピオンズリーグ(CL)グループA第3節ではコペンハーゲンを下し、公式戦3連勝を達成している。

そのコペンハーゲン戦でも最後の砦を任されたオナナは1-0で迎えた後半アディショナルタイムにスコット・マクトミネイがファウルでPK献上。最後の最後に大ピンチとなるが、相手のゴール右を狙ったキックを右手一本で弾き、今大会初勝利を呼び込んだ。

『UEFA.com』によると、オナナは「もちろん、突破できる。僕らはマンチェスター・ユナイテッド。ビッグクラブだ。勝たないといけない」と振り返り、喜びを語っている。

「チームにとって素晴らしい瞬間だったし、大きな勝利。悪い時間、時期を過ごしたからこそ、この勝利は大きい。嬉しいよ」

また、ここまで思い描いたようにいっていないシーズンに「自分が望むスタートではないけど、それも人生。今は幸せだよ。それもフットボールというもの」と述べている。

「常にトップでいるのは不可能。ユナイテッドの一員でいるのは簡単なことではない。大きな個性が必要だし、強くないと。それこそ、僕がやっていることだ」

チームも劇的勝利とあってサポーターの心も掴むビッグセーブだったが、これを機に風向きは変わるだろうか。

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