【台湾】9月の景気信号、11カ月ぶり「黄青」に上昇[経済]

台湾の国家発展委員会(国発会)が27日発表した2023年9月の景気概況の総合判断指数は前月から2ポイント上昇の17で、22年10月以来の高さとなった。上昇は3カ月ぶり。景気信号は低迷を示す「青」から、安定と低迷の間を表す「黄青」に上昇した。

総合判断指数を構成する9項目のうち、「製造業営業気候観測ポイント」は青から黄青に、「輸出額」は黄青から安定を表す「緑」に上昇した。

「非農業部門就業人数」は5カ月連続で緑、「株価指数」は3カ月連続で上昇傾向を表す「黄赤」だった。

一方、「マネーサプライのM1B(現金・預金通貨の合計)」は2カ月連続、「機械・電気設備の輸入額」は8カ月連続、「卸売・小売・飲食業の売上高」は9カ月連続、「工業生産指数」は13カ月連続、「製造業販売量指数」は15カ月連続で青となった。

国発会は、人工知能(AI)の商機やハイテク製品調達の需要が製造業営業気候観測ポイントと輸出額の指数を引き上げたと分析。内需については、労働市場が安定を維持し、小売業と飲食業の売上高が同月の過去最高となったと説明した。

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