ガザ封鎖で刑事責任の可能性警告 ICC検察官、ラファ訪問

オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)(AP=共同)

 【ブリュッセル共同】オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官は、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの奇襲を受けガザを「完全封鎖」するイスラエルを念頭に、ICCの設立根拠のローマ規程の下で刑事責任を問われる可能性があると警告した。ICCが29日、Xにカーン氏の動画を投稿した。

 カーン氏は動画で、ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所を訪れたと明らかにし、ガザとイスラエルを訪問する考えを示した。「人道支援物資が罪のない民間人に届くのを妨げるようなことがあってはならない」と指摘。国際人道法上の権利が侵害された場合には「刑事責任すら生じる」との見方を示した。

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