街中ライトアップで幽玄な世界に 「足利灯り物語」が開催中 足利学校や鑁阿寺など照らされる

色鮮やかな足利銘仙柄の模様が浮かび上がった鑁阿寺の本堂=29日午後5時15分、足利市家富町

 栃木県足利市内の名所旧跡をライトアップする「足利灯(あか)り物語2023」が、昌平町の史跡足利学校などで開かれている。会場や路上に足利銘仙柄のあんどんが設置され、街中が幽玄な雰囲気に包まれている。

◇ほかにもWeb写真館に写真

 足利学校では花手水や和傘、竹灯りが各所に置かれ、北庭園は今回から、ほのかな灯りと音楽が連動する演出が施された。日本夜景遺産に認定されている足利織姫神社は社殿のライトアップのほか、鳥居両脇に大型の六角あんどんを設置した。

 鑁阿(ばんな)寺では初めて、国宝の本堂全体を色鮮やかな足利銘仙柄のライトで包み込むラッピングが行われた。

 同市鹿島町、会社員武井修(たけいおさむ)さん(52)は「足利ならではの演出で大変きれいですね。来年もぜひ訪れたい」と喜んでいた。

 ライトアップは11月12日までの午後5~8時。足利学校と鑁阿寺の共通券は500円(中学生以下は無料)で、協賛店舗で使える300円分の商品券が付く。

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