友風、右脚切断危機から再入幕 28歳「感謝しかない」

友風

 大相撲九州場所の番付が発表され、28歳の友風は右脚切断の危機を乗り越え、宇良に次いで史上2番目に低い地位から4年ぶりの再入幕を果たした。幕内上位の2019年九州場所で右膝を負傷。断裂した前十字靱帯の再建など4度の手術を受け、西序二段55枚目まで下がった。秋場所中には「うれしいというよりも、いろいろな人に感謝の思いしかない」と語っていた。

 現在も右脚の感覚は鈍く、土俵上でつまずきそうになることもある。昨年2月に尾車部屋の閉鎖に伴い、元横綱稀勢の里が率いる二所ノ関部屋に移籍。師匠にとって、21年8月の独立から初の幕内力士となった。

© 一般社団法人共同通信社