ジルーがドッピエッタもナポリが後半に追いつき白熱のドロー決着【セリエA】

[写真:Getty Images]

セリエA第10節、ナポリvsミランが29日に行われ、2-2で引き分けた。

前節ヴェローナ戦をオシムヘンを負傷で欠いた中、クワラツヘリアのドッピエッタなどで3発快勝とした5位ナポリ(勝ち点17)は、5日前に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のウニオン・ベルリン戦ではウノゼロ辛勝とした。そのウニオン戦のスタメンからカユステに代えてエルマスのみを変更した。

一方、2位ミラン(勝ち点21)は前節ユベントス戦をチャウの退場によって惜敗。そして4日前に行われたCLではパリ・サンジェルマン相手に成す術なく敗れた。公式戦連敗となった中、チャウの代役にはカルルを起用した。

ナポリがポゼッションする展開で立ち上がった中、ミランは19分にカルルが負傷交代となり、デビュー戦となるペジェグリーノを投入した。

アクシデントに見舞われたミランだったが、22分に先制する。プリシックがボックス右角から左足で上げたインスウィングクロスをジルーがヘディングで押し込んだ。

失点したナポリは27分に同点のチャンス。クワラツヘリアがボックス左で縦に仕掛けてクロス。ファーサイドのポリターノが右足で押し込みかかったが、枠を捉えきれなかった。

すると31分、ミランに追加点。カラブリアの右クロスをラフマニに競り勝ったジルーがヘッドでねじ込んだ。41分には3点目に迫り、ボックス左テオ・エルナンデスの狙いすましたマイナスクロスをラインデルスがダイレクトで合わせるも枠を捉えきれず。

ミランが主導権を握った前半を2-0で終えた中、迎えた後半、ナポリは3枚替えを敢行。シメオネを投入し、ラスパドーリと2トップを形成する[4-4-2]とした。

そのナポリは開始5分、個人技で1点を返す。スローインの流れからポリターノがボックス右でDF2人を外してシュートを蹴り込んだ。

攻勢のナポリは続く58分、ポリターノのスルーパスからボックス右に侵入したディ・ロレンツォがGK強襲のシュートを放つと、63分に追いつく。ボックス手前中央で得たFKをラスパドーリが壁の外側を射抜く鋭く巻いた強烈なシュートで直接沈めた。

追いつかれたミランは67分、レオンのミドルシュートでゴールに迫るもGKメレトの好守に阻まれる。そして81分には2枚替えを敢行し、ジルーとレオンに代えてオカフォーとヨビッチを投入。

89分にナタンが2枚目のイエローカードで退場となったナポリに対し、追加タイムにはカラブリアがヘディングシュートでゴールに迫るも枠を捉えきれず。

対するナポリもラストプレーでクワラツヘリアがゴールに迫ったが、GKメニャンの好守に阻まれ2-2で決着。ビッグマッチは白熱のドローに終わった。

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