高校バレーボールの集大成の舞台である「春の高校バレー」の県予選が、11月3日に幕を開ける。今大会の注目選手にスポットを当て、彼女たちのライバルや対戦したい相手を聞いた。
オポジット 岡部詩音(東九州龍谷3年)
2005年11月25日生まれ 181cm 鳥栖西中学校出身(佐賀県)
今夏に全国高校選抜メンバーとしてタイ遠征に帯同し、評価を高めた。相原昇監督が「3年間で最もうまくなった選手」と語るように、高さを生かしたスパイク、ブロックだけでなく、トスもレシーブもできる総合力の高いオールラウンダーへと成長した。3年生となりメンタルも充実し、エースの自覚が芽生えた。「26人で戦う最後の大会。3年生にとっては集大成となる。チームが苦しいときに自分が必ずポイントをとる」と覚悟を持って試合に挑む。
気になる選手
アウトサイドヒッター 猪原悠莉明(大分商業3年)
大分商業のエースで攻撃力の高い選手。チームを勢いに乗せることのできる選手でもある。対戦するとなれば決勝戦。春高を懸けた試合になる。(ローテーションの関係で)マッチアップすると思うので抑えなければいけない。何度もスカウティングビデオで研究しているので負けるわけにはいかない。
ミドルブロッカー 佐藤実紗(大分商業3年)
2005年4月2日生まれ 174cm 中津緑ケ丘中学校出身
調子は上向き、得意の速攻でキレのあるスパイクを決める。相手のブロックを見て、強打と軟打を使い分け、確実に得点できる選手となった。九州の強豪校と練習試合を重ね、「勝つことでチームの雰囲気は良くなったし、勢いを感じている」と語る。昨年からレギュラーとして試合に出ており、決勝の舞台も経験した。「負けたときの悔しさは忘れていない。今回が最後のチャンス。今までで一番いいプレーをして東龍に勝ちたい」と意気込みを語った。
気になる選手
ミドルブロッカー 中村実桜(東九州龍谷3年)
同じポジションなので負けられない。高さがあり、スピードもあるが、しっかりブロックで止めたい。これまで何度も東龍とは対戦しているが、少しずつ距離は近づいている。勝てない相手ではない。まずは自分たちの力を最大限に発揮し、粘り強く戦いたい。その先に結果が付いてくると思っている。
セッター 神田詩歩(大分西3年)
2005年8月3日生まれ 164.5cm 稙田南中学校出身
1年生の頃からコートに立ち、既成概念に捉われない自由なトスワークで相手を翻弄(ほんろう)してきた。今年は鹿児島国体にビーチバレーで出場し、16強入りした。「相手を観察し、何を嫌がるのかなど気持ちを読めるようになった」とビーチでの経験を生かすつもりだ。「うちにはいいアタッカーがいるので、それぞれの力を引き出したい。自由な発想で楽しいバレーができれば勝てる」と、大分西初の決勝進出を目指す。
気になる選手
稙田南中出身の選手
セッターなので、全ての対戦相手が気になるし、気にしてはいけないとの思いもある。準決勝で対戦しそうな大分商業には猪原悠莉明(3年)や柏木心音(同)や鶴丸侑里(2年)ら稙田南中出身の選手が多くいるので負けたくない。隙を突いて、相手のリズムを崩したい。
(柚野真也)