往年の名選手が小中学生に野球上達のこつ伝授 山形

野球教室で投球のこつを教わる参加者(手前)。奥は元阪神の藤田太陽さん=山形市・きらやかスタジアム

 プロ野球界で活躍した選手たちと白球を通じて交流する「ドリーム・ベースボール」が29日、山形市のきらやかスタジアムで行われ、子どもたちが往年の名プレーヤーから基本技術や上達のこつを教わった。

 県内各地のスポーツ少年団などに所属する小中学生計400人超が参加。野球教室をはじめ、サイン入りグッズが当たる抽選会、ホームラン競争、元プロ選手で構成するドリームチームと同市選抜チームの親善試合が行われた。

 このうち野球教室には、ドリームチームで監督を務める谷沢健一さん(元中日)をはじめ堀内恒夫さん(元巨人)、加藤秀司さん(元阪急)ら計20人の元プロ選手が打撃、投球、守備に分かれて手ほどきした。

 強打の左打者として西武の黄金期を支えた鈴木健さん(元ヤクルト)は、ティー打撃で参加者のフォームをチェックし「体の前で打とう」「上からたたくことを意識して」などと熱心にアドバイスした。山形二中野球部主将の峯田鳴(めい)さん(13)は「教わったことを自分のものにしたい」と目を輝かせていた。

 宝くじの社会貢献広報事業として、県、市、自治総合センターが主催した。

野球教室で打撃のこつを教わる参加者。左は元ヤクルトの鈴木健さん=山形市・きらやかスタジアム

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