【米ビルボード・アルバム・チャート】ブリンク182首位デビュー、ザ・ローリング・ストーンズ初登場3位

ブリンク182のニュー・アルバム『ワン・モア・タイム』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

『ワン・モア・タイム』は、2019年にリリースした前作『ナイン』から約4年ぶり、9枚目のスタジオ・アルバムで、2015年に脱退したトム・デロングを再び迎えてからは約7年ぶり、マーク・ホッバス(vo, b)、トム・デロング(vo, g)、トラヴィス・バーカー(dr)の3者による作品としては、2012年に発表したEP『ドッグス・イーティング・ドッグス』以来の復帰作となる。

Billboard 200での首位獲得は、7thアルバム『カリフォルニア』(2016年)以来約7年ぶり、3作目の快挙で、ライブ・アルバム、コンピレーション・アルバムを含めて以下に続く9作目のTOP10入りを果たした。

1999年『エニマ・オブ・ザ・ステイト』最高9位
2000年『ザ・マーク、トム、アンド・トラヴィス・ショウ (エニマの逆襲!)』最高8位
2001年『テイク・オフ・ユア・パンツ・アンド・ジャケット』最高1位
2003年『ブリンク 182』最高3位
2005年『グレイテスト・ヒッツ』最高6位
2011年『ネイバーフッズ』最高2位
2016年『カリフォルニア』最高1位
2019年『ナイン』最高3位
2023年『ワン・モア・タイム』最高1位

『ワン・モア・タイム』は、今週の集計期間(2023年10月20日~10月26日)にアルバム・セールスが101,000、アルバム・ストリーミングが23,000(3,019万回)、トラックによるユニットは1,000をそれぞれ記録して、累計125,000ユニットを獲得した。

セールス101,000枚の内訳は、49,000枚が11種類で販売されたアナログ盤で、2023年のロック・アルバムによる週間LPセールスの最高記録を更新している。その他、通常のCD、CDとグッズが封入されたデラックス・ボックス・セット、カセットテープがリリースされていて、集計期間終盤の10月25日には、ボーナス・トラック2曲を収録したデラックス・デジタル・エディションも公式サイト限定で販売された。

『ワン・モア・タイム』からは、昨年10月にリリースした1stシングル「エッジング」がオルタナティブ・エアプレイ・チャートで13週連続1位を獲得して、同チャートで首位を獲得した5曲中の最長記録を更新した。なお、オルタナティブ・エアプレイ・チャートでの首位獲得は、2016年の「ボアード・トゥ・デス」以来、約7年ぶりのNo.1タイトルとなる。

また、今年9月にリリースしたタイトル曲「ワン・モア・タイム」もオルタナティブ・エアプレイ・チャートで2週1位を獲得していて、同じアルバムから2曲以上首位を獲得した初のアルバムという記録も打ち出した。ソング・チャート“Hot 100”では「エッジング」が61位、「ワン・モア・タイム」が62位にそれぞれランクインしている。

先週2位にダウンしたドレイクの『フォー・オール・ザ・ドッグス』は、今週も同位をキープ。週間ユニットは前週から27%減少の120,000に下降したが、初登場から3週連続で10万ユニットを突破して、先週から新設されたストリーミング・アルバム・チャートでは初の1位を獲得している。

続いて今週3位には、ザ・ローリング・ストーンズの最新アルバム『ハックニー・ダイアモンズ』が初登場して、Billboard 200史上最多となる通算38作目のTOP10入りを果たした。スタジオ・アルバムとしては、2005年発表の『ア・ビガー・バン』以来約18年ぶりの新作となる。

『ハックニー・ダイアモンズ』は、初週アルバム・セールスが94,000、アルバム・ストリーミングが6,000(841万回)、トラックによるユニットは1,000をそれぞれ記録して、累計101,000ユニットを獲得した。セールス94,000枚の内訳は、36,000枚が約30種類でリリースされたアナログ盤で、その他には通常のCD、グッズが封入された2種類のデラックス・ボックス・セット、CDとブルーレイがセットになったボックス・セット、デジタル・ダウンロードがある。

『ハックニー・ダイアモンズ』には、レディー・ガガ、エルトン・ジョン、ポール・マッカートニー、スティーヴィー・ワンダーなどの大物ゲストが参加していて、レディー・ガガとスティーヴィー・ワンダーをフィーチャーした「スウィート・サウンズ・オブ・ヘヴン」と「アングリー」はロック&オルタナティブ・ソング・チャートにランクインし、「アングリー」はアダルト・オルタナティブ・エアプレイ・チャートでTOP10入りを果たしている。

先週1位に初登場したバッド・バニーの『Nadie Sabe Lo Que Va a Pasar Mañana』は、今週4位にダウン。週間ユニットも初週から47%減少の97,000に急落した。

以下、モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(69,000ユニット / 1%増加)が6位から5位、テイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』(52,000ユニット / 3%増加)が9位から6位、同じくテイラー・スウィフトの『ラヴァー』(52,000ユニット / 1%減少)が8位から7位にそれぞれランクアップして、ロッド・ウェーブの『ノスタルジア』(51,000ユニット / 4%減少)が7位から9位にダウン、オリヴィア・ロドリゴの『ガッツ』(45,000ユニット / 9%減少)は10位をキープした。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは11月3日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ワン・モア・タイム』ブリンク182
2位『フォー・オール・ザ・ドッグス』ドレイク
3位『ハックニー・ダイアモンズ』ザ・ローリング・ストーンズ
4位『Nadie Sabe Lo Que Va a Pasar Mañana』バッド・バニー
5位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
6位『ミッドナイツ』テイラー・スウィフト
7位『ラヴァー』テイラー・スウィフト
8位『ザック・ブライアン』ザック・ブライアン
9位『ノスタルジア』ロッド・ウェーブ
10位『ガッツ』オリヴィア・ロドリゴ

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