エンゼルスの新監督に新たな候補者 球団OBのハンターとサーモン

米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、フィル・ネビン監督の来季オプションの行使を見送ったエンゼルスの新監督候補として球団OBのトリー・ハンターの名前が浮上しているようだ。エンゼルスで5年間プレーしたハンターは、そのリーダーシップと野球に対する洞察力について、アート・モレノ・オーナーから高い評価を受けているという。球団OBではハンターのほかに、ダリン・アースタッドとティム・サーモンも新監督候補に挙げられている。

大谷翔平の去就が最大のトピックとなる今オフのエンゼルスだが、新監督探しの動向にも注目が集まっている。メッツの監督を解任されたバック・ショウォルター、内部昇格となるベンジー・ギル内野守備コーチ、球団OBであるアースタッドなどの名前が早い段階から取り沙汰されているが、ナイチンゲール記者は新たな候補者としてハンター、サーモン、ブリュワーズ元監督のロン・レニキーという3人の名前を挙げた。

現在48歳のハンターは19年間のメジャー生活でオールスター・ゲーム選出5度、ゴールドグラブ賞9度、シルバースラッガー賞2度の輝かしい実績を残し、通算2372試合に出場して2452安打、打率.277、353本塁打、1391打点、195盗塁、OPS.793を記録。2008年から2012年までの5シーズンはエンゼルスでプレーした。ただし、ハンターは指導者としての経験に欠けており、エンゼルスが経験豊富な監督を求める場合はフィットする人材とは言い難い。それは14年間のメジャー生活をエンゼルス一筋で過ごし、通算299本塁打を放ったサーモンも同様だ。

エンゼルスが経験を重視する場合、ショウォルターとともに有力候補となるがレニキーだ。レニキーはマイク・ソーシア政権のエンゼルスで三塁ベースコーチやベンチコーチを務めたことがあり、2011~15年にはブリュワーズ、短縮シーズンの2020年にはレッドソックスの監督を務めた。ナイチンゲール記者によると、レニキーはショウォルターやギルとともに、正式な面接を受ける可能性がある一方、ハンター、サーモン、アースタッドについては「現時点では球団上層部で候補者として名前が挙がっているだけ」の状況だという。

果たしてモレノ・オーナーとペリー・ミナシアンGMは来季のチームを誰に任せるのか。大谷の行方とともに、新監督探しの動向にも注目だ。

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