花巻温泉、初の全館11連休 働き方改革で従業員の満足度高める

 花巻市湯本の花巻温泉(安藤昭社長)は来年1月8~18日の11日間、全館一斉休館し、ほぼ全ての従業員が長期休暇を取得する。大型露天風呂の新設や客室の改装に併せた対応で、11連休は1927(昭和2)年の創業以来初、365日営業が基本の業界では全国的にも異例となる。働き方改革を進めて従業員の満足度を高める「向上休館」と銘打ち、改修後も毎年続ける方針だ。

 休館は計473室ある3ホテルと1旅館をはじめ温泉ベーカリーやカフェなどを含む全施設。休暇は従業員約300人のうち、予約や施設管理などを担う十数人を除く全員が取得する。

 期間中は社員旅行を用意し、希望者は3泊4日の台湾コース、1泊2日の国内2コースの三つに参加できる。旅行先は有名旅館などを予定し費用の7、8割を会社が負担する。

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