福井県大野市の越前大野城が雲海に浮かんだように見える「天空の城」が10月30日早朝、今季初めて確認された。城に近い同市犬山の戌山城址(いぬやまじょうし)近くでは、多くのファンが待ち望んだ景色に息をのんだ。
10年ほど前から撮影を続ける加藤幸洋さん(56)=同市=は午前4時ごろから撮影した。雲海は上下に揺れ動いたが、同5時40分ごろに城が見える高さに安定。幻想的な光景が見られたという。加藤さんは「越前大野城が建つ亀山の木がうっすら紅葉しており、美しい天空の城だった」と話した。
市観光協会によると、天空の城は10~12月、前日の湿度が高く冷え込んだ早朝に出現しやすいという。
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