高校生DJポリス、交通安全へ一役 上山で県内初、車両上から訴え

自転車を利用する際の交通ルール順守を県警機動隊の現場指揮官車の上から訴えた上山明新館高生の「高校生DJポリス」=上山市・JRかみのやま温泉駅前

 上山明新館高(上山市)の生徒が警察官に代わって街頭で交通安全やマナーアップを呼びかける「高校生DJポリス」の活動が30日朝、同市のJRかみのやま温泉駅前で展開された。上山署による県内初の試みで、県警機動隊の現場指揮官車の上から通学や通勤途中の自転車利用者らに交通ルールの順守と事故防止を訴えた。

 DJポリスは東京都内の雑踏警備で、警視庁の警備広報担当者が軽妙な話術で巧みに誘導し、話題となった。県警などでも同様の取り組みを展開しており、同署は実際に使用する車両の上から高校生に訴えてもらい、若い世代や市民の高校生の交通安全への意識向上につなげようと実施した。

 同校交通安全委員会の生徒ら20人ほどが参加。委員長の2年宇野花音さん(16)らが「自転車を運転するときはヘルメットを着用しよう」「イヤホンやヘッドホンを使用しながらの運転は危険なので絶対にやめよう」と語りかけた。

 「緊張したが、こういった活動が事故減少につながればうれしい」と3年鈴木健悟さん(17)。同署の海藤良太交通課長は「高校生が広報することで多くの自転車利用者の関心を引くことができたと思う」と話した。

自転車を利用する際の交通ルール順守を県警機動隊の現場指揮官車の上から訴えた上山明新館高生の「高校生DJポリス」=上山市・JRかみのやま温泉駅前

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