香港民主派、立候補ゼロ 区議会選、推薦集まらず

香港の区議会選挙について記者会見する民主党の羅健熙主席(左)=15日、香港(共同)

 【香港共同】香港で12月10日に行われる区議会(18区の地方議会)選挙の立候補受け付けが30日に終了した。親中派が圧倒的に優位な選挙制度に変更され、民主派政党は必要な推薦を集めることができず、一人も立候補すらできなかった。

 2020年の香港国家安全維持法(国安法)施行以降、香港当局は民主派への締め付けを強化。民主派の一部は不公平で「区議会選自体に意味がない」と批判するが、政府は意に介しておらず、民主化運動などにつながる動きを引き続き徹底的に抑え込む構えだ。

 香港立法会(議会)で、親中派以外で唯一議席を持つ中間派政党「新思維」も推薦を集められず立候補を断念した。

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