猫に「カボチャ」は食べさせていい?与える場合の注意点3つ

猫にカボチャを与えてもOK!

カボチャは猫にとって害になる成分は含まれていませんので、食べさせても大丈夫な野菜です。食物繊維やビタミン(A、B、E、K、C)、カリウムなどの栄養素が豊富な緑黄色野菜としても有名です。

カボチャに含まれている食物繊維は、おなかの調子を整えてくれる働きがあり、便秘解消の効果が期待できます。

またビタミンには、免疫力を高める、皮膚の健康を保つ、抗酸化作用などの効果が期待できるでしょう。

カリウムは塩分を排出し、血圧を維持。さらに利尿効果で体内の水分量を調整してくれる役割も持っています。

ただし猫にカボチャを与える際には、注意しなければいけないこともあります。

猫にカボチャを与える際の3つの注意点

猫もカボチャが食べられますが、好きなだけ食べても良いということではありません。せっかくのおいしいカボチャが嫌な思い出になってしまっては飼い主さんも猫も辛いですよね。

愛猫に美味しく、安全にカボチャを食べてもらうためにも、与える前に注意点を確認しておきましょう。

1.種、ワタ、皮を取り除く

猫にカボチャを与える際は、かならず種やワタ、皮は取り除くようにしましょう。

カボチャの種は殻をむけば食べることもできますが、かたく消化に悪いため、消化不良を起こす可能性があります。

またワタは実よりも食物繊維が豊富なため、過剰摂取にならないように注意しなければいけません。食物繊維はおなかの調子を整えてくれますが、過剰になると逆に胃腸の負担になってしまうのです。さらに、カボチャのワタは痛みやすいので注意が必要です。

カボチャの皮は栄養価は高いのですが、消化に時間がかかるため胃腸の負担になる可能性があります。

2.アレルギーの可能性がある

ウリ科の野菜であるカボチャは、アレルギーを引き起こす可能性があります。ほかのウリ科の植物でアレルギーを起こしたことがある猫には与えないようにしましょう。またはじめて与える際は、少量にし問題がないことを確認してください。

カボチャのアレルギー症状は以下となります。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • かゆみ
  • 目の充血

カボチャを食べさせたあとに、このような症状があらわれたらアレルギーの可能性があります。動物病院で相談してください。

カボチャは栄養豊富でメリットもありますが、猫はカボチャを食べなくても健康上なんら問題になることはありません。リスクを検討のうえで与えるか判断しましょう。

3.与えすぎに注意する

カボチャは栄養素が豊富でカロリーも高めですので、与える量には注意が必要です。どんなに良いものでも過剰に摂取すれば体の負担になってしまいます。

たとえばカボチャに含まれているビタミンA、Dを過剰に摂取すると、食欲低下、嘔吐、疲労などの原因になることもあるのです。

またカボチャは100gあたり80kcalと高カロリーですから、欲しがるだけ与えるとカロリーの取りすぎになってしまいます。肥満のリスクを考えると日常的に与えるのはおすすめできません。

カボチャの与え方

カボチャは生のままで与えると消化不良の原因になります。かならず蒸すか、ゆでるかしてやわらかくなったものを与えるようにしてください。また猫に与えるのは、味付けをしていないものにしましょう。

与えるときは、ご飯のトッピングやおやつ程度にし、1日に必要な摂取カロリーの10〜20%までに抑えてください。

また、これはあくまで目安になるため、実際に適切な量は個体差があります。体重変化や食欲などを見ながら調節してあげましょう。

カボチャは栄養素が豊富ではありますが、肉食の猫の主食にはなりません。食欲が落ちているときや特別な日のトッピングとして、たまに与える程度にとどめておきましょう。

まとめ

カボチャは、猫も食べることができる野菜のひとつです。

食物繊維やビタミン、カリウムなどが豊富に含まれており、便秘解消、皮膚の健康を保つ、抗酸化作用をはじめとするさまざまなメリットがあります。しかし栄養が豊富だからこそ与え方や食べる量には注意が必要です。

また猫にとってカボチャは必須の食べものではありません。与える際は、飼い主さんがしっかりと管理のうえで与えるようにしましょう。

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