医療技術を学び売り込め ドイツ見本市へ高校生ら派遣

メディカに派遣される小笠原くうらさん(左)と千葉春翔さん

 岩手県内のヘルスケア関連企業などでつくる連携組織TOLIC(トーリック)は、11月13~16日にドイツ・デュッセルドルフで開かれる国際医療機器展「MEDICA(メディカ)」に本県の高校生ら2人を派遣する。岩手発の先端技術を各国のバイヤーに売り込む機会で、世界最大級の見本市での営業体験を通して次代の人材育成を図る。

 派遣するのは、盛岡一高2年の小笠原くうらさんと一関高専5年の千葉春翔さん(19)。メディカには精密機器製造のアイカムス・ラボ(盛岡市)が世界最小・最軽量の「ペン型電動ピペット」、臨床検査装置開発のセルスペクト(同市)が唾液でがんの簡易検査ができるサービスなどを出展する。

 2人は会場でこれらの技術の特長を英語で説明するほか、海外販売商社TOLIMS(トリムス、同市)が担う商談にも挑戦する。メディカは画像やIT、整形外科技術など各医療分野の革新的な製品が並ぶ見本市で、例年は約150カ国からバイヤーら約13万人が来場する。

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