ウェインライトが正式引退 書類に書いた理由は「子犬を飼うから」

今季、現役最終登板で通算200勝のマイルストーンに到達したアダム・ウェインライト(カージナルス)は日本時間10月26日付けで正式に現役引退が発表された。日本時間10月31日、ウェインライトは自身のSNSを更新し、引退する際に提出した書類を公開。引退する理由の欄には「子犬を飼うから」と記されていた。ウェインライトは以前から「引退したら子犬を飼おう」と家族と約束。日本時間10月2日に本拠地ブッシュ・スタジアムで行われた引退セレモニーの際に子犬をプレゼントされていた。

今年8月に42歳の誕生日を迎えたウェインライトは、2000年ドラフト1巡目(全体29位)指名でブレーブスに入団したものの、18シーズンのメジャー生活をカージナルス一筋で過ごし、通算478試合(うち411先発)に登板して2668回1/3を投げ、200勝128敗3セーブ、17ホールド、防御率3.53、2202奪三振を記録。最多勝2度、オールスター・ゲーム選出3度、シルバースラッガー賞1度、ゴールドグラブ賞2度、ワールドシリーズ制覇1度(2011年は全休のためカウントされず)、ロベルト・クレメンテ賞(2020年)といった輝かしい実績を残した。

今季は故障の影響もあり、21度の先発登板で5勝11敗、防御率7.40と苦しいシーズンを過ごしたが、日本時間9月19日のブリュワーズ戦で7回4安打無失点の好投を見せ、通算200勝のマイルストーンに到達。身体のコンディションが万全でなかったこともあり、この試合を最後に登板を終えたため、結果的には現役最終登板で通算200勝を達成したことになった。

引退祝いとして子犬をプレゼントされ、新しい家族が増えたウェインライトだが、引退後も比較的忙しい日々を過ごしており、「FOXスポーツ」が担当したアストロズ対ツインズの地区シリーズではゲスト解説を担当。現役中からプレーオフの試合のゲスト解説に呼ばれることも多かったため、今後も解説者として活躍していくとみられる。とはいえ、現役中と比べて家族と過ごせる時間が増えたことは間違いない。長いキャリアを終え、今後は妻と5人の子供たち、そして子犬に囲まれながら人生の第2章を楽しむことになるだろう。

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