常連客を詐欺被害から守ったとして、兵庫県警兵庫署は飲食店「洋食バル しもさわ」(神戸市兵庫区下沢通1)店主の森和義さん(51)と妻舞葉さん(34)に感謝状を贈った。
同署や森さん夫妻によると、常連の80代女性が来店し、夫妻に「(電話でやりとりした)弁護士から口止めされた」「東京の警察から『通帳が犯罪に使われている』と電話があった」などと告げた。
舞葉さんは「聞けば聞くほど、電話の相手は、女性が周囲に言わないようにする意図を感じた」。女性を説得しながら、和義さんが兵庫署に通報。同署によると、女性は架空請求やキャッシュカードを盗まれる可能性もあったという。
森さんは「地域のみんなで被害を防いでいくしかない。今後も『怪しい電話はないか』と積極的に声をかけたい」と話した。(千葉翔大)