「考えもしなければ興味もない」最多8度目のバロンドール受賞のメッシの自身の評価は? バロンドールは「アルゼンチン国民みんなの賞」と国民に捧げる

最多8度目のバロンドール受賞を果たしたメッシ[写真:Getty Images]

史上最多8度目のバロンドールを受賞したインテル・マイアミのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、受賞への思いを語った。フランス『レキップ』が伝えた。
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30日、2023年のバロンドール授賞式が開催。アルゼンチン代表としてカタール・ワールドカップ(W杯)を制し、大会MVPにも輝き、前所属のパリ・サンジェルマン(PSG)でリーグ優勝にも貢献したメッシが受賞した。

メッシは2021年以来となる受賞となり、PSG在籍時は無縁だったバロンドール。アルゼンチン代表としての功績が認められる形となった。

授賞式後、メッシは記者会見に臨み今回の受賞について言及。アルゼンチンに捧げるとした。

「このトロフィーをアルゼンチンの人たちと共有できて嬉しかったこと以外は何もなかった。アルゼンチン代表のみんな、アルゼンチン国民みんなの賞だ。バルセロナのことも考えるけど、ワールドカップはアルゼンチン人に捧げる勝利だ」

また、自身の最多受賞記録を塗り替える8度目の受賞となった中、全てが特別なものだとコメント。2026年の北中米W杯への意気込みも口にしている。

「全てのバロンドールは特別なものだ。僕はバルセロナで大きな成功を収めてきたけど、アルゼンチンのおかげで得た恩恵はさらに大きい。W杯での優勝は本当に素晴らしかったし、次の大会でも優勝できることを願っている」

現代サッカーにおける最高の1人として長年ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)と肩を並べていたメッシ。自身が最高の選手かという問いには誰でが目指すものだと語った。

「自分が一番なのかどうかも分からないし、自分自身で考えもしなければ、興味もない。僕が最高の1人であると言われている事実は、すでに名誉なことだ。全ての子供たちはサッカーをしたいと思っているし、最高の選手の1人になることを目指している」

悲願のW杯制覇を達成し、バロンドール受賞でも締めくくった2023年。このシーズンについても語り、改めてW杯を制したことへの想いを口にした。

「分からないけど、他とは違う。僕は世界最高のチームでプレーし、チャンピオンズリーグやコパ・アメリカで優勝することができたけど、W杯は本当に特別だ。これは僕に欠けていた唯一のものだった」

「最も重要なことは、僕は子供の頃に夢見ていたことだった。アルゼンチンにとってはとても重要なことであり、僕にはそのチャンスがあった」

節目の10回目の受賞まではあと2回。この男なら、達成してしまうのではないかと思わされてしまう。

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