キス問題に揺れたエルモソが復帰戦で土壇場決勝ゴール! スペインがイタリアを下して3連勝【UEFA女子NL】

復帰戦で土壇場決勝ゴールを決めたエルモソ[写真:©︎RFEF]

27日、UEFA女子ネーションズリーグ(UWNL)Aグループ4第3節が行われ、スペイン女子代表はアウェイでイタリア女子代表と対戦した。
【動画】キスのスキャンダルに揺れたエルモソが復活の土壇場決勝ゴール

今夏開催されたオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)を初制覇したスペインだったが、セレモニー中にスペインサッカー連盟(RFEF)の元会長であるルイス・ルビアレス氏がFWジェニファー・エルモソの唇にキス。この行為が大きな波紋を呼び、優勝の喜びどころかスキャンダルが全世界で大きな話題となってしまった。

ルビアレス元会長が非を認めないことでさらに事件が炎上。大きな騒動となり紆余曲折ありながら、最終的には辞任することに。加えて、エルモソは正式に告訴することを決定していた。

内部問題で揺れたスペインは、選手たちが問題が解決していないとして9月のUWNLに向けた代表活動への不参加を表明。メンバー発表が延期されるなどした中、長時間の話し合いの末に和解。ただ、エルモソは招集されないこととなっていた。

9月の2試合でスイス女子代表、スウェーデン女子代表相手に連勝スタートを飾っていたスペイン。10月の活動には渦中のエルモソも招集を受けていた中、イタリア戦はベンチスタートとなっていた。

試合はスペインがペースを握り、押し込んでいくものの決定力を欠いてこう着状態が続く中、エルモソは68分にマリオナ・カルデンティと交代して途中出場。W杯以来、初めてスペインのユニフォームを着てピッチに立つと、チームのチャンスを演出。それでも、ゴールを奪えない。

ゴールレスドローも見え始めた中、0-0で迎えた89分に大仕事。ボックス左のスペースでスルーパスを受けたサルマ・パラジュエロがグラウンダーのパス。これに走り込んだアレクシア・プテジャスがボックス内で仕掛けてシュート。またしてもGKラウラ・ジュリアーニが足でセーブしゴールとはならないかと思われた、こぼれ球をエルモソが蹴り込みついに先制。ピッチ外のことで苦しんだエルモソの劇的ゴールに、選手たちは喜びを爆発させ、喜びをあらわにした。

このゴールが決勝点となり、スペインは3連勝を飾った。

イタリア女子代表 0-1 スペイン女子代表

0-1:89分 ジェニファー・エルモソ(スペイン)

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